ちっちゃなワニの子シュナッピー

ドイツは、こう言っては何ですが、かなり企画ものというか、一発屋っぽい泡沫系ポップスがよく売れる国です。

おそらく、シングルチャートは、若い子の影響力が強いからなのでしょうか、耳にはやたらと残るが、作りが安っぽいようなポップスが、思わぬ大ヒットを飛ばすことが良くあります。まあ、昨年シングルチャート(おそらく)ダントツ一位だったO-ZoneDragostea Din Teiはその代表ですが、他にも沢山のこのようなポップスが売れています。


というわけで、現在ドイツのシングルチャートで一位になっているのは、Schnappi シュナッピー「Schnappi, das kleine Krokodil シュナッピー、ちっちゃなワニ」です。この曲は、ちっちゃいワニの子シュナッピーが歌っている設定の、子供向けポップスです。歌っているのは、7歳の子供で、舌っ足らずな歌い方が可愛らしいのと、擬音を多用したサビのフレーズがとてもキャッチーなので、ドイツで大ヒットを飛ばしています。

この曲が作られたのはもう3年前のことで、、どうも最初はインターネットでMP3 が出回ったことから、じわじわと人気が上がっていったようです。それから、シュナッピーを扱った個人のホームページが増え、草の根で広がった人気がラジオなどにも派生し、現在のような大ブレイクに繋がったようです。

この曲があちこちで掛かり始めたときは、いったい何が起こったのかと思ったものですが、日本で言えば、「だんご三兄弟」が流行った時みたいなものでしょうか。ちなみに、シュナッピーは、ドイツだけではなくて、同じドイツ語圏であるスイスやオーストリアでも大ヒットしています。ドイツやスイスやオーストリアの子供は、シュナッピーの歌を舌っ足らずに口ずさんでいるのでしょうね。