2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧
1月30日に新しいヴォーカロイド「巡音ルカ」が発売されました。発売直後の最も注目される時期ということで、作り手が大量の楽曲をニコニコ動画にアップしたため、ランキングに「巡音ルカ」の楽曲が大量に登場しています。そのような状況を見て私が感じたこと…
「夕暮れチロリロリン」と同様の構造を持った楽曲を考えた場合、個人的に近いと思ったのは、Lady Sovereignの「Those Were the Days」です。レディ・ソヴァリンのこの曲は、ヒップホップにしてはリズムが単調で音量も小さめで、ソウルフルでメロウなギターの…
私は、ニコニコ動画で「夕暮れチロリロリン」を聴いて、MAD的な音楽には色々な可能性があるなと思ったのですが、それはこの曲が、物寂しさや切なさを感じさせるものだったからです。 台詞を切り張りしてヴォーカルトラックを作るという手法は、ムネオハウス…
先日「Music Maker」というDAWソフトを手に入れたので、早速一曲作ってみました。「Music Maker」のマスコットキャラクターになっている jamバンドのメンバーのvoiceデータとPerfumeの「Seventh Heaven」のバックトラックを使わせていただいて、MAD的な方法…
「i@mas新年会」の中で、ついに「WAKAMURA RECYCLE VOL.03」が公開されました。既に超高品質な単品動画を数多く公開していたわかむらPですが、それらをまとめ、さらに多数の新作も投入して作られた今回の動画は、唖然とするより他ない動画編集技術の粋を尽く…
昨年ニコニコ動画で、超大規模イベントである「24時間アイマスTV!〜みんなまとめてアイドルマスター〜」が行われましたが、今年はさらに時間が長くなり、「アイマス新年会〜27時間無礼講SP」が開かれています。ニコマス界隈の団結力の凄さを、まざまざと…
既にキャラクター分析の古典としての地位を確立している伊藤剛さんの『テヅカ・イズ・デッド』(NTT出版、2005年) ですが、初音ミクのキャラクター的側面を捉えるためには、井手口さんが利用していた東浩紀さんのデータベース理論と共に、参照することが必要…
UTAUという音声合成ソフトを使って作られたヴォーカロイドが重音テトです。ケトラPは、この重音テトを使って作った曲を発表しているプロデューサーさんです。この方の作る曲は、インディーロック的な曲調のものが多いです。個人的には、ニコニコでインディー…
「國文学」2008年11月号の「特集『萌え』の正体」で、井手口彰典さんが、「音楽萌え −その諸相と東方・初音ミク−」という論考を寄せています。この論考の肝は、東方プロジェクトや初音ミクといった事例研究と言うよりも、音楽と萌えの関係を概観する分析フレ…
皆様、明けましておめでとう御座います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。2008年の音楽界を振り返ってみると、個人的には、自分の好みの曲やアーティストを手軽に見つけることができるインフラが揃ったため、自分の好みの曲を沢山見つけて聴くことが…