当て振りギターを持った女の子たちVanilla Ninja

ドイツでも人気があるVanilla Ninja ヴァニラ・ニンジャ という4人組アイドルグループが、なんと日本でもデビューして、来日までしていたようです。


彼女達は、主にドイツ(あるいはドイツ語圏)で人気があるようですが、元々の出身はエストニアです。メンバーの4人は、アイドルグループだけあって、みんなかわいいのですが、一応バンドっぽいイメージをつけるためそれぞれが楽器を持っています。

一応ギターが二人、ベースが1人、キーボードが1人という編成になっているようですが、ほぼ間違いなく、彼女達はレコーディングや歌番組出演時には、楽器を弾いていません。彼女達は、ラフなTシャツやジーンズなどのロックを彷彿とさせるファッションに身を固めていますが、楽器もこのファッションの一部だと言えるでしょう。歌番組では、4人がほとんど横並びでスタンドマイクで歌っているので、一応バンド編成のはずなのに、全くバンドには見えません。


彼女達の音楽は、シンセサイザーをハードロック調のギターを軸に、できるだけ生々しさを削り落とした、高音強調のプラスチックな音像で仕上げるという、80年代以来のシンセポップスの定型を守ったものです。さすがに、ここまで定型的なポップスは、それほど耳にする機会はないでしょうから、少々古色蒼然としていると受け取られる向きもあることと思います。

また、一応4人メンバーがいますが、普段は黒髪の女性1人しか歌っていないようです。後のメンバーは、コーラス、あるいはビジュアル担当という分業体制になっているようです。


要するに、音楽的には、全くロックからはかけ離れている、ビジュアル重視のアイドルグループだということです。彼女達はロック的ファッションがティーンエイジャーの女の子に受けいられたのか、ドイツではかなり人気があります。最近アヴリル・ラヴィーンアシュリー・シンプソンなどのロック的なイメージを売りにしたアイドルが人気があるので、その流れに乗ったのかもしれません。