公式サイトのコラムが、これじゃまずいのでは・・・・。

日本の皆様は「日本におけるドイツ年」の諸イベントを楽しんでおられますでしょうか。私はドイツにいるので、全く関係がないのですが、日本の皆様は、これを機会にぜひドイツに親しんでいただきたいと思います。


公式サイトには、「マガジン」というコーナーがあって、いくつかのコラムが読めるのですが、その中にドイツの音楽専門テレビ局のVIVAコラムもありました。内容は、ドイツ資本のVIVA は、ドイツ語ポップスやアングラ音楽を積極的に流し大成功したという、VIVA を褒め称えるようなものです。

ただ、以前このサイトでもお伝えしましたが、このVIVA は経営難に陥り、すでにアメリカのメディア企業Viacom の傘下に入っています。Viacom は、MTV の親会社なので、VIVAMTV に経営的に屈したわけです。今は、大規模なリストラがあるのではとか、本拠地をケルンからベルリンに移すとか、すったもんだしているところです。

また、昔は知りませんが、現在のVIVA が、MTV よりアングラ寄りかというと全くそんな事はなく、VIVA で流れる音楽も、ほとんどチャートポップスです。このコラムの中で上げられていた、シャルロッテ・ロッヒェ「Fast Forward」という番組も、すでに打ちきられています。以前と比べても、どんどん音楽番組以外のバラエティー番組が増えてきて、ますますMTV 化しているところです。


そんな状況なので、あのコラムで書かれているVIVA の姿は、余りにも今の現実からかけ離れています。多分買収が決まる前に書いた文章なんでしょうが、そのまま放置して、何も知らない日本人に誤った情報を与えるというのは、政府が背景にあるイベントの公式サイトのコラムとしては、かなりまずいのではないかと思います。

これは、「今のVIVA の状況に合わせて、コラムを修正した方が良いのではないか?」と、指摘すべきなんでしょうか。でも、VIVA は、アメリカのコングロマリットに買収されましたなんて景気の悪いこと、あんなとこで書けないだろうから、放置か削除しかないような気もします。やっぱり、ツッコミを入れるのは、余計なおせっかいでしょうか?


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