東京人形紀行

東京で文化を堪能してきました。

午前中は、上野公園にある国立科学博物館で「ダーウィン展」を見ました。朝っぱらから沢山の人が押し寄せており、何故ダーウィンがこれほど人気があるのか不思議に思いました。展示は、ダーウィンや親類・友人などの自筆の手紙や様々な生き物の剥製、標本、模型、さらには生きたゾウガメなど、大変金が掛かっている感じでした。


次に、銀座の「銀座人形館」に行ってきました。ギャラリーなので入るのは無料なのですが、貧乏人お断りな雰囲気なので少々いたたまれない気分になりました。数人の作家の創作人形、さらにアンティークドールが色々と並んでいました。値段は色々でしたが創作人形はだいたい20万円くらい出せば買えるようです。既製品のスーパードルフィーとそれほど変わらない値段なので、値段自体は高いものの、手間や労力には全く見合っていない値段だと思いました。また、アンティークドールは気が遠くなるような金額でした。

この日は、 「小牧多賀子人形展 −夢の中の佳人たち−」という企画展がやっていました。小牧多賀子さんの人形は、明治・大正期の日本美人をモチーフにしたものでした。人形が布で出来ているので、柔らかい雰囲気になっていました。人形の顔立ちもモダンかつかわいらしいものでした。


その後新宿のマルイワンで開催されていた「Alice in Blytheland」を見ました。このイベントでは、ゴスロリやロリータ関連のファッションブランドとブライスがコラボレーションしたものでした。余りアリスな感じのブライスはなかったので、タイトルと内容は余り合っていなかったように思いました。全体的に装飾過剰な感じでしたが、Super Lovers のショートボブの白黒パンクなブライスがかわいかったです。

イベント会場ではネオブライスやプチブライス。グッズなども売っていました。ネオブライスの衣装が4400円もしたので驚きました。また、奥の方にはカスタムブライスも売られていました。こちらも装飾過剰な感じでした。植毛したり、肌の質感を変えたりと色々な細工がしてあるようでした。ただ、ものによっては創作人形と同じくらい高いブライスもあったので、創作人形を作るのは割に合わない行為なのだろうと思いました。

このイベントが行われていた階は、ケラショップで、h.NAOTO などが入っているということで、大変ゴシックな雰囲気のする階でした。ガーリーでゴシックロリータな雰囲気の場所で、会場にもほとんど女性しかいなかったので、やはりいたたまれない気持ちになりました。


最後に、紀伊國屋書店で行われている「エコール・ド・シモン人形展」を見てきました。この展覧会は、四谷シモンが主催する人形制作学校の生徒の作品発表会のようです。会場には創作人形が沢山並んでいました。展示された人形は、顔にせよ、デザインにせよ様々でした。

私が気に入ったのは、福田真由美さんの人形でした。白地に金の衣装を着た、栗色長髪の人形で、顔立ちが洗練され、クラシックな雰囲気が漂っていたところが良かったです。また、青野明彦さんの人形の顔が、東逸子が描く女性のように、ギリシャ彫刻のように彫りが深く端正でした。

四谷シモンの人形も置いてありましたが、等身大という大きさ、口紅の赤さや顔の濃さなど、インパクト十分でした。