Date fm Starlight Explosion '07

七夕祭りに、Date FM が主催したイベントがあったので、行ってきました。私が行った日には、『ゲド戦記』でおなじみの手嶌葵ボニーピンクが、翌日8日には絢香大黒摩季が来るという豪華さでした。

しかし、これほど豪華なアーティストが来るのに、会場は勾当台公園野外音楽堂という、キャパが千人もないであろうという小さな会場でした。公園内にあるので、もっと大勢が見れると言えば見れるのですが、椅子席の後ろに照明と機材用のテントがあるし、木が沢山生えているので、まともに見れる人はわずかだと言えます。

4時半から手嶌葵の歌が始まったのですが、ギター伴奏のみで歌っていました。MCは何を言っているか分からないほど小さい声で喋っており、終始緊張した感じでしたが、歌は非常に存在感があり、凡百の歌い手ではないところを見せていました。凄く声量があるわけではないのですのが、まるで中学生のような幼く透明な声質で、適度に強度のある歌を歌っていました。

暑くて汗をかいていたせいか、何度も何度も額の汗をぬぐっていました。彼女は髪を全て後ろに束ねていたので、おでこが丸出しだったのですが、おっさんが禿頭を拭うかのように、額から頭頂にかけて汗を拭っていたのが印象的でした。また、近くにいた女性たちが、彼女のはにかんだ仕草やMC に、「かわいい〜」を連発していたのが面白かったです。

彼女は、「テルーの歌」など、オリジナル以外にもカバーを歌っていましたが、そちらも非常に良かったです。

次のindigo blue は、アコギを持った男女二人組です。音楽的には、ジョン・メレンキャンプなどを思い出させるようなアメリカの土臭いアコースティックロックという感じでした。ハモリやアコギのアンサンブルも見事で、実力派な感じでした。日本語曲だと結構歌謡っぽくなりますが、英語曲だと向こうのロックという感じで、個人的には英語曲の方が良いと思いました。

私はその後、しばらくステージを離れ、定禅寺通りで行われていた路上パフォーマンスを見ました。半被を着た方々が、梯子の上で命綱もなしで曲芸を披露していたり、御輿を担いでいたり、チアガールが踊っていたり、スズメ踊りを踊っていたりしました。太鼓の音を聴いたり、半被を見たりすると、夏の祭りだなあと実感しますね。

個人的に面白いと思ったのは、小学生ぐらいの女の子たちが10人くらいで、仙台や宮城県をアピールするご当地ソングを歌い踊っていたことです。彼女たちは、ご当地アイドルのようで、複雑なフォーメーションを崩さず、見事なパフォーマンスを見せていました。かなり訓練されている感じだったのですが、小学生ぐらいの子供が、一糸乱れず歌い踊るというのも、全体主義国家を思い起こさせ、気持ち悪いものだと思いました。他にも、幼稚園ぐらいの女の子が達者なチアリーディングを見せていたり、訓練された子供の姿をあちこちで見かけました。

そのように路上パフォーマンスを見た後、また野外音楽堂に行き、今度は途中から星村麻衣のライヴを見ました。編成は、ドラムとベース、ギター、シンセというJ-POP スタイルで、実際に大変J-POP な感じでした。ただ、リズム隊の演奏がボロボロに近く、リズムが全然合っていないので、聴いていて気持ちが悪かったです。

次に、melody. が登場しました。melody. は、さすがに人気者らしく、大変な歓声が上がっていました。二曲目の途中まで聴いたのですが、歌は普通な感じでした。

その後少し席を外し、ボニーピンクの時間に合わせて戻ってくると、さすがにもの凄い人だかりになっていました。姿は見えないどころか、音もクリアには聞こえないような後ろでしか見れませんでした。昨年は大ヒット曲を飛ばしたということで、ボニー・ピンクは大人気でした。やはり、ヒット曲を持っていると違いますね。

歌の方は、さすがに他の出演者とは格が違うところを見せつけました。あちこちから、「歌うまい!」と声が上がるような歌の上手さで、歌唱力と個性を共に備えたすぐれたヴォーカリストであるところを存分に見せつけていました。


このように、J-POP の人たちの演奏を生で聴く機会というのはなかなか無いので、面白かったです。特に、手嶌葵はかなり魅力のある歌い手だったので、単独コンサートに行きたくなりました。


春の歌集

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