悲しみを撮影する

欧米の人たちは余りネットで顔出しすることに抵抗がないらしく、ビデオブログをアップする人が沢山います。中には、非常に悲しいときにビデオブログを撮影し、泣き崩れながら話しているビデオをアップしている人もいます。

ビデオブログのテーマは色々で、友人の死や自殺、鬱や孤独感や悲しみなど、重いテーマで話している人もいます。また、サムネイルを見る限り、リストカットした腕を撮影してYou Tube に上げている人もいるようです。

ブログやMixi でこういう重いテーマについて書くことは日本でも珍しくありませんが、動画でアップするというのはなかなかないだろうと思います。そのため、感情を爆発させる様を自分で撮影し、ネット上で公開している人を見ると、不思議な気持ちになります。

しかし、動画を通じて、他者に自分の苦しみや悲しみを分かってもらうことで、心の平安を得られるということもあるのでしょう。いずれにせよ、You Tube は、(多少演技しているところはあるのでしょうが)無数の人の生の感情を記録する、巨大なアーカイブになっているようです。