ロックコンサートはディナーショー

今度再結成コンサートするレッド・ツェッペリンのチケットを、2枚で1900万円で買った人がいるそうです。凄いですね。でも、レッド・ツェッペリンのライヴのチケットは元々約2万8000円だそうです。(リンク

近頃、超有名アーティストのレコード会社離れと、コンサートシフトが起きていますが、これはCD売り上げの低下に対し、ライヴでの収益が増加しているからだろうと思います。

何故、彼らのコンサートがそれほど儲かるかと言えば、チケット単価が高いからです。平気で1万円以上するチケットを買えるのはお金持ちだけでしょうから、基本的に若者や貧乏人は最初から相手にしていないと言えます。今儲かっているのは、キャリアの長いベテランばかりですが*1、それは彼らの顧客が、年を取って収入が多い高年齢層だからでしょう。基本的に中高年の人は、若い頃聴いた音楽を一生好むものなので、若い頃好きだった青春のアーティストには高いチケット代を払ってくれるのでしょう。

ベテランが高額のチケットを、高年齢の高収入層に売るというビジネスモデルは、日本ではホテルのディナーショーに相当するだろうと思います。日本では、音楽スタイルやアーティストの人気のサイクルが早いし、一国の市場に限られているので、それほど巨大なビジネスにはなりませんが、英米だと市場が大きいので、数万人規模の巨大なディナーショーが可能であり、莫大に稼げるようです。

最近ポリスやレッド・ツェッペリンなど、懐かしのバンドが再結成していますが、これも同様のビジネスモデルに則っていると言えるだろうと思います。今音楽で稼ぎたいと思えば、金を持っている中高年を狙って、懐メロでディナーショー!これが勝利の方程式のようですね。つまり、すでに過去に大成功した人でないとなかなか儲からないという状況のようです。