映画オールタイムベストテン
「男の魂に火をつけろ!」さんで、「映画オールタイムベストテン」という企画をやっているので、参加してみようかと思います。多分選ぶ映画や順位は、日によってかなり変動するような気がしますが、とりあえずパッと思いついた映画を挙げてみました。
スラップスティックお洒落映画ですが、カット繋ぎなどのリズムが良いんですよね。映画技術に耽溺する快楽がある映画だと思います。
第9位:「ワイルド・ゼロ」竹内鉄郎監督、1999年
勢いだけで押し通す最高のバカ映画で、もう何から何まで全部最高としか言いようがありません。ギターウルフの音楽性が見事に映画になったという感じで、ロックンロール好きにはたまらない映画だと思います。
第8位:「機動警察パトレイバー2」押井守監督、1993年
この映画はCG 黎明期に作られた映画ですが、我々が何を通して現実を見ているかを可視化させるためにCG を使うという発想は、未だに全く古びていないと思います。
第7位:「マグノリア」ポール・トーマス・アンダーソン監督、1999年
数多くの登場人物を動かす脚本技術の巧みさもさることながら、観客を不条理に巻き込みつつ、シニカルではなく暖かい視点で作られているところが気に入っています。
第6位:「リトル・ミス・サンシャイン」ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス監督、2006年
安易な救いは提示されないが、シニカルではなくちゃんとエンターテイメントになっているというさじ加減が絶妙でした。個人的に、00年代っぽさを非常に感じる一本です。
宮崎駿の最高傑作はアニメーションではなく漫画版『風の谷のナウシカ』だと思いますが、アニメーションならこの作品が一番好きです。宮崎駿が何だか良く分からないことを描き始めた記念すべき作品だと思います。
仮想現実で生きることを肯定するときのその高らかさに清々しさを感じました。画質の汚いビデオ映像が使われる場面が多いのですが、東京の青い空や木々の緑、広末の着ていた赤いコートの鮮やかさが印象に残り、映像が汚いという印象がないので不思議だなと思います。
行くところまで行き着いたその圧倒的な突進力、破壊力、電波力の凄さは空前絶後であり、アニメ史上というか映画史上に残る怪作だと思います。
第2位:「雨に唄えば」ジーン・ケリー、スタンリー・ ドーネン監督、1952年
全体の構成や物語に問題があっても、圧倒的なダンスと歌があれば素晴らしい映画が出来るということを如実に示した映画だと思います。映画史上に残る歴史的名場面が数多くある映画の凄みを見せつけていると思います。
第1位:「サウンド・オブ・ミュージック」ロバート・ワイズ監督、1965年
冒頭の空撮だけで歴史的名作は決定なのに、それ以外にも歴史的名場面が続々と登場すので凄いなあと思います。人気でも作品の完成度でも文句無しで映画史上最高峰なので、見る度に最高峰の高さというものを実感させられます。
余り本数を見ていないわりには、統一感のない選択になりました。ミュージカル映画が1位2位独占とは、自分でも結構驚きました。