Advantage Lucy 「白い朝 e.p」
アドバンテージ・ルーシーの待望のニューシングル「白い朝 e.p」が、発売されました。このシングルは、ライブ会場と通販でしか買えないのですが、手間をかけて買うだけの価値は、十二分にある素晴らしいシングルになっています。（公式サイト）
このシングルの歌詞カードは、白い紙に歌詞を箔押したもので、光にかざすと歌詞がキラキラ光って浮かび上がります。公式サイトでは、ジャケットフォトコンテストも行われています。
タイトル曲「白い朝」は、「シトラス」を思い出させるような、ミドルテンポのアコースティックな曲です。アイコさんの声、メロディー、アコースティックギターの音色、少しリバーブが掛かり気味の音像は、どれも透明感にあふれています。
「my little holiday」は、跳ねるリズムが印象的な、かわいらしく、楽しい曲です。お休みに、町歩きする時のワクワクした感じが良く出ています。
「耳をすませば」は、聴いていると思わず遠い目になってしまいそうな、スケールの大きな曲です。サビでのアイコさんの歌は、どこまでも広がる青い空のように伸びやかで、澄み渡っていると感じました。
今回の新しいシングルは、前作『Echo Park』の延長線上、つまり成熟し、深みのあるギターポップに仕上がっていると思います。非常に耳触りが良く、聴きやすいけれども、それだけでは終わらない奥の深さがあるのが、今のルーシーの曲だと思います。このような透明感、広々とした風通しの良さ、爽やかな切なさは、ルーシーの曲でしか感じることが出来ない独特の感覚だと思います。
リリースのペースはゆっくりですが、今後も地道に活動して、素晴らしい音楽を作り続けてほしいと心から思います。
