MEGA ☆ ROCKS 2008

Date FMが主催した「MEGA ☆ ROCKS」というロックイベントがあったので見てきました。このイベントは、最初にZEPP SENDAI で複数の有名バンドのライヴがあり、 その後仙台にある様々なライヴハウスで行われる沢山のバンドの演奏を、自由に見ることができるというイベントです。

ZEPP SENDAI での最初の演奏者は梟というバンドです。このバンドは、「PARCO MUSIC AUDITION」のグランプリに輝いたそうで、授賞式と演奏を行っていました。

梟は、女性ヴォーカルのオルタナティブロックバンドです。サウンドは、エフェクトを掛けたギターのアルペジオが印象的でした。演奏は非常に上手く、バンドアンサンブルもしっかりしており、曲も良く、歌も上手いという、全体的に非常にレベルの高いバンドでした。初期BUGY CRAXONEを思い起こさせます。

まだ音源はほとんど流通していないようです。「さかなブルー」や「東京の空」はかなり良い曲で、演奏も非常に良かったので、会場でシングルを買い逃したのは失敗しました。

現時点で完成され過ぎているのでどれくらい伸びしろがあるかは分かりませんし、現在のロックバンドは、水準が高いのは当たり前で、さらに他のバンドと差別化する飛び抜けた個性や特徴が求められるので、今後どうなるか分かりませんが、化けてほしいバンドだと思いました。

http://www.myspace.com/fukuroutheband


私は、用事があったので、風味堂を2曲ほど聴いて、一度ZEPP SENDAI を離れました。


その後夜7時からPARK SQUAREでAPOGEEを見ました。個人的にはMEGA ROCKS 最大の目玉だったのですが、舌を巻く素晴らしさでした。このバンドは、シンセサイザープログレ的な複雑なリズムを多用しながらも、メロディーがキャッチーでポップであるという、トルネード竜巻に通じるところがあるバンドだと思います。シンセの音の綺麗さや、ベースラインの格好良さに惚れました。

演奏は無茶苦茶上手く、技巧的なのに聴きやすく、リズム隊が作るグルーブ感には、強烈な酩酊感がありました。曲の長さは普通のポップソングと同じくらいなのですが、一曲8分くらいにして、延々と演奏してほしいと思うくらい、演奏のグルーヴ感が気持ちよかったです。凄いバンドです。

http://www.myspace.com/apogeepoint


次にLive House Enn に行くと、たむらぱんの曲を二曲ほど聴くことができました。彼女は、正統派ガールポップをやっており、歌が非常に上手かったです。彼女はポップス歌手ですが、ロックイベントに出るようになったのは、日本でMy Space で名を上げた先進的試みが、ロック的だと評価されたと言うことなのでしょうか。

http://www.myspace.com/tamurapan


次に、Winnie を見ました。この間見たときと異なり、音が大きすぎず、綺麗に聞こえたので良かったです。演奏力は梟やAPOGEEを聴いた後なのでまだまだという印象を受けてしまいましたが、男女ツインヴォーカルという特徴もあり、まだ伸びしろも非常にありそうで、今後どうなるか気になるバンドです。

http://www.myspace.com/winnieweb


次にBUGY CRAXONEを見ました。鈴木由紀子は、出てきてすぐに観客にハイタッチを求めるなど、最初からハイテンションでした。髪も短くなり、ストライプのかわいらしいカットソーを着るなど、ずいぶん明るい雰囲気でした。また、終始笑顔で演奏しており、非常に楽しそうでした。

演奏は、一時期のガレージパンク的な硬質な感じがかなり薄れ、良い意味で隙のある楽しいパンク的な演奏になっていました。みんな笑顔で演奏していましたし、演奏はノリノリで、絶好調振りが伺えました。個人的には、「Come On」での旭さんのベースのグルーブが作る酩酊感がたまらなかったです。

http://www.bugycraxone.com/


次にThe Bawdies を見ました。私はこのバンドを全然知らなかったのですが、会場は人が入りきれないほど大人気でした。音は、パンクを通過していない、ダンスミュージックとしてのロカビリーやロックンロールという感じでした。非常に盛り上げ方が上手く、会場は大盛り上がりでした。

http://www.myspace.com/thebawdies


次に、Scoobie Do を見ました。やはり人が入りきれないほどの大人気でした。小山周の煽り方、盛り上げ方が凄く、非常に盛り上がっていました。

http://www.myspace.com/scoobiedojapan


一度に色々なバンドを見れるというのは非常にありがたいです。日本のロックバンドの層の厚さ、水準の高さを改めて感じたイベントでした。



パラサイティック・ガール

パラサイティック・ガール