2008年のニコマス10選

今さらも良いところですが、2008年に公開されたニコマス動画で、私が気に入った動画を選んで見ました。


しちやんP 「アイドルマスター 伊織×走る」

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以前このブログでもご紹介したことがありますが、しちやんP がeufoniusriyaが歌うKey Sounds Labelの「走る」という曲で、虹色の光あふれる動画を作っていました。ハレーションを起こすほど強い光が、神秘的な曲に良く合っていると思います。



おっぺけP 「MADアイドルマスター 千早&Friends 今夜は青春」

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おっぺけP が、「今夜は青春 Tonight is What it Means to be Young」を使って作ったこの動画は、ダンス編集系動画の最高峰と言える作品だと思います。極めて早いカット割りにもかかわらず、ダンスがぶつ切りに見えず、最初から最後までの全体の流れが一貫しているというのはかなり尋常でない編集技術が駆使されていると思います。ラストの盛り上がりも凄いです。ダンスPV で今後この作品を越える作品が現れるのか心配になるほど、技術的に高度な作品だと思います。



魔汁P 「アイドルマスター FO(U)R  千早 春香 やよい」

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魔汁P がアイマスの「FO(U)R」を使って作ったこの動画は、765コマンドで抜いたキャラクターを3D ステージ上で躍らせるという七夕革命以降流行の手法を使って作られた作品です。この動画は、編集が非常に丁寧で、キャラクターのかわいらしさを堪能できるつくりになっていると思います。曲最後の四つ打ちリズムとシンセのループに合わせたリピート演出が非常に気持ちよいです。また、明度と彩度高めの画面が、キャラクターのかわいらしさを引き立てていると思います。



てってってーP 「星井美希 アンドロメダ

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てってってーP がaiko の「アンドロメダ」を使って作ったこの動画は、星井美希というキャラクターを魅力的に見せることに特化した作品です。膨大な作業量を厭わずリップシンクを徹底させたこともそうですが、ロング、バストアップ、クロースアップ、超クロースアップの使い分けやキャラクターの画面配置、フォーカス調整など、細部まで行き届いた緻密な編集が、てってってーP がこの動画に注いだ情熱の熱さを物語っていると思います。凄い作品だと思います。



itachiP 「アイドルマスター×Perfume  “Puppy love” 伊織・雪歩・美希」

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itachiPというと緻密な編集が光る名作「メリー」を選ぶべきかもしれませんが、個人的にはPerfume の「Puppy Love」を使ったこの作品も大好きです。この作品はシンプルなダンスPVなのですが、ダンスシンクロが非常に素晴らしいと思います。私はこの作品を繰り返し見ることで、音の中の目立つ要素とキャラクターの振りや動きを合わせるシンクロ技術の奥深さを感じることができました。



orgoneP 「iDOLM@STER feat. AZUSA 『LIFE2008』」

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orgoneP が、Mondo Grosso の「Life」を使って作ったこの動画は、キャラクターの肌色部分を抜いて、空や海などの写真に溶け合わすという珍しい手法を使った作品です。青い空や海が画面いっぱいに広がっているので非常に清涼感があります。南国の暑い日差しと海の涼しさ、最後には夕暮れ時の寂寥感まで感じさせる爽快感あふれる作品だと思います。



わかむらP 「アイドルマスター 春香 SUPER MUSIC M@KER PV風」

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ニコマスの頂点に君臨するわかむらP が、七夕革命の後に公開した作品が鈴木亜美の「SUPER MUSIC M@KER」を使って作られたこの作品です。この作品は、仮想3Dステージを作り、その中でカメラを縦横無尽に動かして作られており、まるで本物のPV のような大胆なカメラ移動や素早いカット割りに驚愕させられました。まさに七夕革命以降を象徴するような歴史的一作だと思います。



moguP 「アイドルマスター やよいのおそばやさん」

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moguP がアンジェラ・アキの「おしながき〜コニシのおそばやさん〜」を使って作ったこの動画は、アンビエント的な音楽と良く合う落ち着いた雰囲気の作品になっています。動画はシンプルなダンスによって構成されているのですが、曲の雰囲気にぴったり合うのが不思議です。おそらく画面の色調と文字の書体のせいだと思うのですが、不思議な魅力のある作品だと思います。



TPTP 「アイドルマスター De De Mouse / east end girl」

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TPTP がDe De Mouse の「East End Girl」を使って作ったこの動画は、派手な色調と半透明による素材の重ね合わせによるサイケデリックな作品になっています。とかちの衣装が東南アジアっぽくて、鮮やかな色彩と曲の雰囲気によく合っていると思います。個人的には、De De Mouse の存在をこの動画で知ったということで、大変感謝しています。



かよーP 「アイドルマスター ハギワラユキホ × クロニック・ラブ」

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かよーP が中谷美紀の「クロニック・ラブ」を使って作ったこの動画は、過剰なほど様々な画面効果をつぎ込んだ作品です。詰め込みすぎて全体の構成や印象が散漫だとか、解像度が低いの見栄えが悪いなど詰めが甘い作品ではあると思いますが、詰めの甘さを補って余りあるほどの魅力と見所にあふれた作品だと思います。個人的には、ゆりしー大解凍の後雪歩が人差し指で電波に触れるカットが非常に気に入っています。



2008年は七夕革命でニコマスPVの質が別次元で上がった年でした。私が上で選んだ作品の中にも、単なる二次創作というよりは、アウラをまとった作品だと言っても良いものが含まれているように思います。今年も名作が続々と誕生していますし、ニコマスがいったいどこまで行けるのか、今年も目が離せないと思います。