Eurovision 2004

昨日の晩、Eurovision という、音楽コンテストがテレビでやっていました。このコンテストは、ヨーロッパの各国がそれぞれ代表を決め、電話による投票でグランプリを決めるというものです。この番組は、かなりヨーロッパでは有名らしく、今日もテレビのニュースで繰り返し結果が放映されていました。

私も友人と一緒に最初から最後まで見たのですが、正直な話、余り印象に残る歌手はいませんでした。というのは、出てくる歌手が歌うのは、ほとんど打ち込みの昔風ポップスだったからです。日本でも、一昔か二昔前に良く耳にした類の音楽という感じです。女性歌手は露出度の高い衣装で、打ち込みダンスミュージックを歌い、男性は演歌的な歌を歌うことが多かったという印象があります。たとえば、今回のグランプリを取ったウクライナのRuslana という女の子は、若干ロシア風味の入った打ち込みポップスを歌っていましたし、高得点を上げたギリシャの男性歌手も、リッキー・マーティンを劣化させたという感じのラテン風ポップスを歌っていました。どちらも歌うというよりは、ダンスで点を集めた気がします。

また、ほとんどの歌手が、自国の言葉ではなく、英語で歌っているのも残念でした。余り国毎の特色が出ていないので、何のための国別対抗コンテストなのだろうと、思わないことはなかったです。

その中で、今回ドイツ代表として登場したマックスは、男性版ノラ・ジョーンズという感じのアコースティックな歌を静かに熱唱していました。個人的には、歌い上げても鬱陶しくなく、雰囲気のある歌を歌っていて、今回一番良かったと思ったのですが、残念ながら8位に終わってしまいました。

正直いったいどのような年齢層や視聴者を対象にしている音楽コンテストなのか良く分からないのですが、ポップミュージックは、案外どこも変わらないなと思いながら見ていました。

http://www.eurovision.tv/english/index.htm