ミュージック・ステーション

病気が今一つ良くならず、することがありません。私は日頃テレビは、「のだめカンタービレ」以外は全く見ないのですが、久しぶりにテレビの音楽番組を見てみました。ミュージックステーションの年末特番と言うことで、今年のヒット曲がまとめて聴けるので、ドイツに行って以降のヒット曲をほとんど知らない私には、現在のポップミュージックの趨勢を把握するために大変有益でした。

見ていて思うのは、歌謡回帰が凄く進んでいると言うことです。基本的に00年代というのは、世界的に、ポップミュージックの進化がほぼ飽和して、目覚ましい変化が見られない時代だと思いますが、日本でも、ポップミュージックの新しい流れは全くないことが良く分かりました。多少なりとも耳に新しく聞こえたのは、Orange RangeENDLICHERI☆ENDLICHERI、せいぜい木村カエラぐらいで*1、後の人たちの音楽は、5年前、あるいは15年前に聴いても、目新しさがないような曲ばかりでした。

私がいない間にも、「さくら」というタイトルの曲がやたらと売れたように、ここ数年は、音楽でも保守への回帰傾向、つまり歌謡曲への回帰傾向が見られたと思いました。大衆音楽というのは基本的にある程度保守的なものだと思いますが、同時に目新しい要素も取り入れていくものだとも思います。しかし、目新しい要素が、これほど何もないのも面白いと思いました。

*1:Mihimaru GT は、残念ながら聴けなかったのです。