初音ミクの歌う「プラチナ」

最近一部で話題の「初音ミク」を使った動画を見てみました。「初音ミク」というのは、クリプトンという企業が発売している「VOCALOID」という音声合成ソフトのシリーズの最新作です。このソフトを使うと、打ち込みによって人口音声による歌を歌わせることができるのです。


以前の「Vocaloid」シリーズでは、まだかなり歌が不自然で、ロボットっぽいです。「Meiko」というソフトの歌は、こんな感じです。


このロボっぽい合成音声による歌が、最新作の「初音ミク」ではこうなりました。


これは、相当に自然になっていると思います。これなら、言われなければ、合成音声だとは気づかないのではないでしょうか。「Meiko」から二年で、技術が格段に進歩したようです。

このソフトは、譜割りが細かくても、不自然さが目立たないようです。


現時点で、市販されている1万5千円のソフトでこれだけの性能とは凄いです。これまでは、ヴォーカルだけはレコーディングをしなければならなかったわけですが、数年も経つと、合成音声のヴォーカルで製品レベルの音源を制作することも可能になりそうですね。下手な歌手を我慢して使って、後でプロトゥールズで大幅補整するよりも、表現力には乏しくてもピッチが外れない合成音声を使った方が、仕上がりも良くなるのではないでしょうか。

今後、様々な声質のソフトが発売されたり、ユーザーが自分で声質をいじれるようになれば、DTMで自由自在に歌ものポップミュージックが作れるようになりますね。この手のソフトがそのレベルまで達した暁には、ぜひ中田ヤスタカに先陣を切っていただきたいと希望しています。


参考:「萌え理論Blog」さんの「初音ミクリンク集


VOCALOID2 HATSUNE MIKU

VOCALOID2 HATSUNE MIKU