te' 2nd album release ワンマンツア−「沈黙を学べ。我が友よ。言葉は銀に等しい。が、時を得た沈黙は純金だ。」

この間HMV でte' のアルバムを買ったときライヴのチケットがくじで当たったので、Park Square にライヴを見に行ってきました。会場は結構埋まっており、te' はかなり人気があることが分かりました。また、客層は10代が過半数を占めるのではないかというくらい若く、ポストロックは若者に人気なのだろうかと思いました。

前座で出てきたのは、やはり残響レコードのインストポストロックバンド3nd です。このバンドは、ギター2人にベース、ドラムの四人組です。演奏は、かなりフレーズ重視というか、一つ一つの楽器の音がはっきり聴こえる感じでした。ロック的な聴き方もできるのですが、ギターのメロディーやギター同士のハモリ、リズム隊とギターの絡みなど、純粋にフレーズやバンドアンサンブルを楽しめる感じでした。あと、フロントギターの人が、もの凄く陶酔しながら弾いていたのが印象的でした。

変拍子だらけのリズムもカッコ良かったですし、ギターのメロも良かったので、非常に聴き応えがありました。個人的には、メインのte' より好みかも知れません。今後注目していきたいバンドです。

3nd: Audioleaf / My Space


メインのte' も、3nd と同じギター2人とリズム隊という編成でした。面白いのは、ドラムが観客から見てステージ左端に位置し、しかもステージ右後方を向いていたことです。ドラムが客の方を向いていないので、小さなライブハウスでも、余りドラムの振動が響かず、変な感じでした。何故こんな配置にしたのかは良く分かりませんが、ドラムの音量と振動を下げて、ギターの音をもっと強調しようということだったのかもしれません。

また、ベースの人が客に背を向けながら演奏し、MCも客の方を見ないで話していたのが印象的でした。普通は客に尻を向けながら演奏することはありえないので、何らかの信念を持ってやっているのでしょうが、MCの最中に不自然に首を回して、客の方を見るときがあったので辛そうでした。また、MCが未だかつて聞いたことがないほどのグダグダさでした。

te' は、3nd とは異なり、かなりラウドな演奏していました。フロントギターはわりとハードロック的な音色で、キャッチーなフレーズを弾いていましたし、個々の楽器が音が潰れるくらいラウドになる部分も多いですし、リズムも変拍子ばかりではないので、普通のロックやパンクとしても盛り上がれると思いました。特にドラム連打系の曲は、生で聴くと迫力満点でした。

最近日本では、歌ものロックでも、変拍子が当たり前に使われるようになるなど、ロックのプログレ化が進んでいるように思いますが、te' のようなインストバンドも、そのコンテクストの中で人気を博しているのだろうかと思いました。


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