音楽産業の構造転換の予兆

日本では、旧態然としたビジネスモデルがなかなか変わらず、全く先が見えない状況になっていますが、アメリカではどんどん状況が動いているようです。

Nine Inch Nailsがレコードレーベルを捨て、今後はアルバムを直接一般に公開するというニュースを土曜日に報じてから、OasisJamiroquaiも同じくレコード業界を離れた。しかし、今日一番のビッグニュースは何といってもMadonnaがレコード業界を捨てたことだ。

記事によると、MadonnaはLA拠点のコンサートプロモーション会社Live Nationと$120M(1億2000万ドル)の契約を結び、これにはスタジオ録音版アルバム3枚と、コンサートツアーのプロモーション、商品の販売、それにMadonnaの名前の使用権が含まれる。

Techcrunch


マドンナが移籍したLive Nation は、国際的なイベント会社です。現在高額なチケットが捌ける有名アーティストは、大規模なライヴツアーで莫大な収益を上げています。そのため、プリンスが行ったように、CDなどの音源を販売するよりも、音楽をライヴのプロモーションの材料として無料で配り、ライヴで収益を上げるというビジネスモデルも生まれています。もしかすると、マドンナも、同じ様な手法を今後使うのかもしれません。

これからますます音源の販売で収益を上げるのは難しくなりそうですが、かと言ってライヴだけで十分稼げるアーティストなど多くはないでしょうし、音楽で食べていくのは厳しくなりそうですね。逆に、音楽ファンにとっては天国ですが。


参考