オリコンシングルチャートと着うた

Natsu Style」さんによると今週のチャートは、超低レベルな売り上げ水準だそうです。基本的にシングルCDの売り上げは下がり続けており、現在ではかなり悲惨な状態になっています。

ただし、携帯向けの配信は好調で、宇多田ヒカルの「Flavor Of Life」は700万回ダウンロードされており、着うたで50万回以上ダウンロードされている楽曲は今年の8月だけで19曲に及んでいます。すでに昨年の時点で携帯による音楽配信の売り上げはCDシングルと同程度まで拡大していますし、今年はほぼ間違いなく逆転することでしょう。

つまり、売上金額でも、販売数でも、すでに着うたがCDシングルを上回っています。現在のシングルチャートは、グッズ的に消費される一部の熱心なファン向けアイテムが上位に上がりやすい状況にあるようですし、現状ではオリコンのシングルチャートだけを見ても、本当のヒット曲やヒットの度合いは良く分からないのではないかと思います。

すでにビルボードではかなり前からシングルチャートは、CD売り上げだけでなく、ラジオのエアプレイやネット配信のダウンロード数などを加味して集計されていますが、日本のオリコンチャートでも、そろそろチャートの集計形式を根本的に見直さなければならない時期に来ているだろうと思います。