カイリー・ミノーグの異質なセクシーさ
日本ではそんなに凄いスターだとは認知されていない気がするカイリー・ミノーグですが、ヨーロッパでは女版ロビー・ウィリアムスと言いたくなるほどのスーパースターです。彼女はオーストラリア人ですが、ヨーロッパ圏限定の女性スターでは最も人気があると言っても過言ではないほどの人気を誇っています。
彼女は露出度が高い衣装を着たり、艶めかしいポーズをしたりするなど、セクシーさを売りにしているところがありますが、彼女のセクシーさは現在の欧米のポップス市場ではかなり異質な部類に入ります。
現在の欧米におけるセクシーのイメージは、90年代半ば以降にマドンナが作ったマッチョな女性です。今のセクシー歌手は、ジムで鍛えるのがデフォルトで、腹筋を割ることが必須になっています。こういう筋肉がついた女性が、高い露出度で胸や尻をふりまくるというのがセクシー歌手の典型なので、日本人からすると、かなりコテコテというか、肉付きにしろ、セックスアピールのストレートさやどぎつさにしろ、やりすぎに見えるところがあります。
しかし、カイリーの体型は、痩せすぎと言っても良いくらいのスレンダーなものです。筋肉の盛り上がりはほとんど目立ちませんし、非常に女性らしい体型だと言えます。セクシーさも、とりあえず胸や尻を強調すると言うよりも、身体をくねらしたり、艶めかしい仕草をするなど、昔ながらの表現でアピールしています。
私は欧米人ではないので、彼らがカイリーをどのように見ているのかは良く分かりませんが、個人的には、カイリーのセクシーさはかなり他の歌手のセクシーさとは異質なものに感じました。にもかかわらず、あれほどの大ポップスターなのだから、面白いものだと思います。
- アーティスト: カイリー・ミノーグ,ジェイソン・ドノヴァン,ニック・ケイヴ,ロビー・ウィリアムス,バッド・シーズ
- 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
- 発売日: 2007/11/21
- メディア: CD
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