Bugy Craxone

ニューアルバムの全国ツアーで仙台にやってきたBUGY CRAXONEを見に、仙台Enn に行ってきました。

この日のトップバッターは、ko-rioni という山形のバンドです。このバンドは、ギター兼ヴォーカルの男性とドラムの女性という二人組です。まるっきりホワイトストライプスですが、音楽性は全く違って、リフよりコード重視なディストーションギターと凝ったリズムパターンで構成されるオルタナティブロックという感じでした。

このバンドは、ドラムが非常に上手くて、なおかつセンスが良かったです。余り聴いたことがないような変わったリズムパターンをループさせたり、変拍子(?)を使ったりと変幻自在のドラミングで、次はどんなリズムを叩くんだろうと楽しみになるような面白い演奏をしていました。個人的には、静かでポストロックぽい曲でリムショットを使った部分が非常に印象的でした。

こういうバンドの演奏を聴くと、この10年で日本のロックファンのリズムに対する感覚は、かなり大きく変わったんだと実感します。

二番手のウェンディは、まだ初々しい歌ものロックバンドでした。

三番手のa day in the life は、女性ヴォーカルの歌ものロックバンドでした。

四番手のCocker Spaniel も、女性ヴォーカルの歌ものロックバンドでした。歌もの色は非常に強かったのですが、演奏はなかなか熱かったです。


そして5番手でいよいよBUGY CRAXONEが登場しました。今回は当然ニューアルバムの曲中心に演奏していました。演奏は鉄壁も鉄壁で、一部の隙もない硬質な感じでした。演奏自体は熱いロックンロールという感じですが、演奏にはどことなく余裕がある感じもしました。何というか本人たちはある程度余裕を持って演奏しているけれども、元々の演奏力が半端じゃないので他のバンドの120%ぐらいの熱さや勢いの演奏になっているという感じでしょうか。個人的には、末期ミッシェル・ガン・エレファントの演奏を何となく思い出しました。

また印象的だったのが、演奏に独特のグルーブ感があることです。シンプルなリズムでも、何やらうねうねとしたグルーブが漂っていますし、さらに二本のギターが掛け合い、なおかつリズムに絡むので、演奏全体で大きなグルーブが生まれていたように感じました。しかし、演奏自体は非常にカッチリしていて硬質なので、このグルーヴ感も非常に硬質になっています。そのため、余り他のバンドの演奏では聴くことが出来ない、独特のグルーヴ感だなと感じました。

しかし、演奏は端正で硬質でも、ロックンロールやパンクの荒々しさや勢いや熱さは失われておらず、非常に盛り上がったライヴでもありました。とにかく演奏から雰囲気から、痺れるほどカッコ良くて、BUGY CRAXONEのライヴは本当に凄いことになっていると思いました。


BUGY CRAXONE×増子直純 スペシャル対談


Good morning,Punk Lovers

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