ドイツ音楽市場2003年(4)

音楽の販売

この章では、先ず、違法コピーが、音楽の生産者、小売店を圧迫していることが主張されます。この売り上げの低下のせいで、2003年には1600人の職が失われ、小売店の売り場面積を減少、ヒット曲への集中を促し、新人が登場しにくくなり、音楽の多様性が失われるとされています。また、これと同じ事が、ラジオでも起こるとされています。

また、音楽は、DVD携帯コンピューターゲームなどの他のエンターテイメントメディアとの競争にもさらされているが、この中で音楽だけが、違法コピーによって、お金を払わなくても手に入るので、損害が大きいとされています。


音楽が販売される小売りの形態ですが、最も多いのがメガストアデパート家電量販店などの大規模店36.8%、次がレコード専門店32.1%通販25.6%、そしてその他が5.5%になります。このうち大規模店、レコード専門店はピークの1999年から、4.1%、5.3%シェアを減らしています。

その分増加しているのが通販で、1999年と比べると9.7%増になります。特に通販の中でも、ネット通販が急増し、1999年の1.3%から2003年には11.8%と、10.5%も増加しました。また、2003年からは、インターネットのダウンロード販売も始まったので、さらに増加することが見込まれています