Dir en grey が、ドイツのロックフェスティバルに登場

私は、そこらへんの事情に疎いのですが、ドイツで広まっている日本の若者文化を考えた場合、アニメやマンガ、ビジュアル系の影響力は無視できないと思います。

おそらく、ドイツで最も人気があるJ-POP のジャンルは、ビジュアル系だと思います。日本のビジュアル系のバンドは、(おそらく)欧米のゴシックから、ビジュアル的には大きな影響を受けていると思いますが、そのせいか、こちらでもアンダーグラウンドでわりと人気があるようです。


ここら辺も詳しくないので何とも言えないのですが、どうもドイツでは、ヘヴィーメタル、あるいはゴシックが、日本のオタク文化に相当するようなところが見受けられるように思います。要するに、どちらかというと余りモテそうにない男女が好む、アンダーグラウンドサブカルチャーという感じになっています。書店に行くと、禍々しい表紙のゴシック、あるいはヘヴィーメタル雑誌がたくさん並んでいます。

子供向けアニメは別ですが、日本の若者向けアニメも、ドイツではマイナーなサブカルチャーの一部を形成しているように見えます。日本好きのドイツの若者は、アニメや漫画から始まり、J-POP に進んでいく人もいるようですが、彼らが好むのは、浜崎あゆみなどのメジャーなポップスと同時に、ビジュアル系バンドであるようです。


何故ビジュアル系のバンドがドイツの若者に好まれるかを考えると、やはり、ドイツでゴシックやヘヴィーメタルサブカルチャーとして、大きな勢力を持っているため、ゴシック的な要素を色濃く持っている日本のビジュアル系のバンドは、わりと馴染みやすいというか、受け入れやすいのではないかと思います。


と、やけに前置きが長くなりましたが、ドイツ最大級のロックフェスティバルであるRock am Ring に、日本のビジュアル系バンドDir en grey が登場するとのことです。(ミュージックマシーン経由)どういう経緯で彼らのドイツフェス登場が決まったかは存じませんが、背景にはドイツのアンダーグラウンドにおける日本のビジュアル系バンドの人気があったのではないかと推測しても、あながち的はずれではないような気はします。

どうも、実は、日本のビジュアル系バンドは、結構ドイツでライヴを行っているようなのですが、今回登場するDir en grey は、とびっきりの大舞台に登場すると言うことで、ぜひともドイツの聴衆を魅了してほしいと思っています。