エイブル・アート

そこで、私たちは障害のある人が生みだすアートを「エイブル・アート(可能性の芸術)」と新しく名づけ、それをきちんと評価し、精神的な活動に価値を与える活動をはじめました。

(中略)

エイブル・アート・ムーブメント」は、人間の可能性に挑戦する創造的活動をとおして、人間性を恢復する芸術運動です。このような市民芸術運動は、市民社会に彩りと奥行きを与えるものとして、 欠かすことのできないものです。この芸術運動のキーコンセプトは次のとおりです。

1)SELF ACTUALIZATION/自己実現(最善の自己になる)

2)COLLABORATION/交流(コミュニティ・共生)

3)HEALING/癒し(生命の恢復)

エイブル・アート・ジャパン・オフィシャルサイト

私は、エイブル・アートという概念は、全く知らなかったのですが、どうも日本で生まれた概念のようです。障害者の制作した美術という意味では、エイブル・アートという概念は、アールブリュットやアウトサイダー・アートという概念と共通する部分がありますが、エイブル・アートの目的が美術そのものではなく、社会的、あるいは福祉的であるという点で、両者は根本的に違う概念であると考えられるだろうと思います。