インターナショナルなギターポップ

ギターポップというのは、日本でも大変マイナーな音楽ジャンルですが、実は世界中にギターポップバンドは沢山いるのです。私は、ネオアコの一大中心地がスコットランドグラスゴーだったり、90年代のスウェーディッシュポップ・ブームのイメージから、ギターポップと言えば、北の音楽というイメージがあったのですが、スペインやタイ、インドネシア、台湾などの南国でもギターポップバンドが沢山いるのを知って驚きました。



このスペインのギターポップバンドLa Casa Azul のPV は、ポップな色彩とシンプルで洒落た画面構成、そしてFranz Ferdinand の「Dark of the matinee」に勝るとも劣らない振り付けのダンスがイカしてます。ブルネットの女性の作り笑いが引きつっているところも、素人っぽくて心温まりますね。

彼らのインタビューを読むと、彼らは日本のポップカルチャーにも通じているようで、日本のギターポップにも相当に精通しているようです。日本の渋谷系ギターポップは、案外他の国にも影響を与えているんですよね。最近は、韓国でギターポップ人気が高まってきているようで、日本のギターポップバンドが、良く韓国にライヴをしに行っています。



こちらのタイのギターポップバンドLa Ong Fong は、カーディガンズを彷彿とさせるスウェーディシュ・ポップをやっています。もうギターの音色聴いただけで、ニヤリという感じです。涼しげなアレンジと、キャッチーなメロディーが見事です。サビが凄く耳に残ります。

色々な国のギターポップを聴くと、もう日本も、イギリスも、スウェーデンも、スペインも、フランスも、ドイツも、タイも、インドネシアも、香港も、台湾も、韓国も、ほとんど変わらないなと思います。その国のチャ−ト音楽というのはドメスティックな要素が強いので、国によって大きな違いがありますが、インディーレベルのポップミュージックになると、もう国による違いというのは、ほとんどないように思います。私も、日本の普通の人より、スペインやインドネシアギターポップ愛好家と話した方が、遙かに心が通じ合うわけですし、趣味に関しては、国ではなく、好きなジャンルの方が遙かに大きな意味を持つようになっていると実感します。