空気公団おくりものLive

今日は、cafe mozart Atelier で空気公団のライヴがあったので、行ってきました。

会場はカフェなのですが、広瀬川沿いの高台にある非常に感じの良い場所でした。壁は全て白く塗られており、灯りも、間接照明のみとお洒落な感じでした。

カフェということでかなり狭かったのですが、会場には、ところ狭しと椅子が並べられており、結局100人近く詰め込んでいたような気がします。会場に来ているのは、大半が、これ見よがしではなくさりげなくお洒落な若者たちでした。仙台でも、下北っぽいとはこれいかにという感じです。

編成は、ヴォーカルの山崎ゆかり、ギターの戸川由幸、キーボードの窪田渡、さらにサポートのパーカッションの山口ともさんの4人でした。会場が狭いので、PA は使っていますが、パーカションは生音が聞こえますし、かなり生々しい音像でした。

演奏は、CD の雰囲気を見事に再現していました。音に隙間がありながら、全くゆるくはなく、むしろ一本芯が通っているという凛とした音でした。基本的に、テクニックが上手いというバンドではありませんが、曲自体やアレンジによって、筆舌にし難い繊細な音世界を創っていました。MC は、特に戸川さんは、時に何を話しているのか分からないほど小声で、その辺もらしいと思いました。

ライヴは夕方に行われたので、広い窓から、少しオレンジいろがかった光が射し込んできており、非常に雰囲気が良かったです。今日は快晴で、太陽の光も透明な感じだったので、空気公団の音楽に良く合っているなと思いました。

演奏された曲は、どの曲も良い曲ばかりですが、個人的には「旅をしませんか」を演奏してくれたことが一番嬉しかったです。『こども』というアルバムに入っているこの曲は、私のドイツ滞在時のテーマソング、もしくは人生のテーマソングともいうべき曲なので、この曲だけは、どうしても聴きたかったのです。

戸川さんが、「みなさんも好きな曲だと思います。」とこの曲を紹介した後、山崎さんが「あなたがでしょ」と突っ込んでいたのが面白かったです。

アンコールは、人気の曲「夕暮れ電車に飛び乗れ」でした。全部で一時間ほどとかなり短いライヴでしたが、この世にはこれほど素晴らしいものがあるのかと、驚かされるほど素晴らしいライヴでした。

帰り際に、山崎さんに思い切って話しかけ、握手してもらってしまいました。憧れの人なので、もう、舞い上がること舞い上がること。しかし、人見知りなので、戸川さんには話しかけられなかったのが残念でした。

空気公団は今年で10周年だそうですが、実は私は、1998年からのファンなので、もう8〜9年くらいは聴いていることになります。空気公団の曲を聴くと、色々なことを思いだすなど、自分の人生に大きく関わっているバンドだなと実感しました。


*下の動画は、「レモンを買おう」という最初期の名曲です。

おくりもの

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