マーティ・フリードマンのJ-POPメタル斬り/延長戦

J-POP愛好家のマーティ・フリードマンのコラムが、ネット上でも読めることを「音楽中心日記」さん経由で知りました。これは面白い!外からJ-POP を眺めることで、J-POPの特色が見えて来るという良コラムになっていると思います。

 日本には“温故知新”という言葉があるけど、この考え方はポップソングのヒットチャートからも感じられます。

 というのもアメリカではチャートのトップにランクインするようなアーティストは、どんなジャンルの人でも、そして若手でもベテランでも基本的には最新のサウンドを追い求めるアプローチが多いんです。だけど日本のチャートには、昔の音色を使ったり、昔の曲調を使った曲が多いじゃん。しかも、たぶん狙ってわざと出した古さなんです。

(中略)

 日本のチャートにはタイムレスというか時代感の全くない曲も多いよね。一青窈の新曲『つないで手』なんて、いつの時代の曲だか分からない超クラシックなバラードじゃん。ピアノを中心としたシンプルすぎるくらいシンプルなアレンジで、メロディーも音色も昔のまま。一瞬、大昔の曲のカバーかと思っちゃうくらいです。

アメリカではありえない!日本の音楽シーンならではの“温故知新”現象の背景は?」


言われてみると、アメリカでも、アルバム単位で見れば、カントリーやモダンヘヴィー、SSW、ポップパンクなど、サウンド的な新しさを求めていないものが上位にランクインすることも多いと思うのですが、シングル、つまり流行歌ではサウンド的な新しさが追求されているという傾向が強い気がします。

とにかくJ-POP 愛にあふれたコラムで、これほどJ-POP を率直に誉めているコラムは他にないだろうと思います。そういう意味でも、非常に面白いと思います。