MAD は音楽として聴いた場合新しいかも

ニコニコ動画では、膨大なMADが公開されていますが、その多くは、動画だけでなく、音も切り張りして作られています。例えば松岡修三やガチムチパンツレスリング、フタエノキワミねるねるねるねなど何か面白い音素材があれば、多くの人がそれらの音素材を切り張りし、ニコニコ動画で人気があるような曲に乗せて、MADを作ります。


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MADは、ネタであり、音楽だとは作り手も、視聴者も思っていないので、音楽としては滅茶苦茶なものです。ほとんどのMADでは、何かの曲に音素材を乗せる時、ヴォーカルトラックを消さないで、強引に乗せます。そのため、バックトラックの曲はほとんど意味を持たないことがほとんどではないかと思います。調整も全くしないで切り張りするので、前後のつながりが滅茶苦茶だったりします。

しかし、このような乱暴極まりないサンプリングの使い方は、音楽を作ろうとしたらなかなかできないものだろうと思います。音楽やポップミュージックを観賞するためのものだと考えなければ、MADの音関連部分も音楽だと見なすことも可能だろうと思います。そうすると、MADの大流行は、00年代日本で起こった最も大きな音楽的革新、流行だと考えることが出来るのかも知れません。