キャラクターのリアリティー

10年前に惣流・アスカ・ラングレーと出会って以来、何千回とオナニーしてきた俺がついに悟った!

これは

単なる

絵だ


http://imihu.blog30.fc2.com/blog-entry-1734.html


これは大変有名な2chのコメントですが、余りにも当たり前のことに気づくのに10年掛かったというところが、非常に面白いです。しかしこのコメントは、アニメなどのキャラクターを視聴者が疑似人格として捕らえていることを、非常にはっきりと語っているという意味で、興味深いと思います。

しかし、アニメや漫画のキャラクターが、あたかも疑似人格のように扱われ、語られることは非常にありふれたことです。何故人間がキャラクターにリアリティーを感じるかを考えると、おそらく人間が他者を一つの人格として認識する時の認識方法と、キャラクターを認識するときの認識方法が基本的に変わらないからではないかと思います。

人間は他者に関する断片的な情報を集め、それらの情報を相互に矛盾しないようにつなぎ合わせ、不明な部分は既存の情報から類推、補完し、固有の人格として認識します。しかし、他人について全てを知ることは出来ないので、著しい不完全情報を基に、その個人がどのような人間かを判断しなければなりません。そのため、ある個人が認識するある他者の人格は、その個人が断片的な不完全情報に基づき、想像によって大部分を補完した、想像上の人格に他なりません。

キャラクターもまた、ある個人が、アニメや漫画の断片的な描写に基づき、想像によって大部分を補完した、想像上の人格に他なりません。実在するかどうかは異なりますが、実在する個人も、実在しないキャラクターも、断片的な情報から認識する主体の脳内に構築される疑似人格という意味では変わりが無いとも言えます。

もちろん、実在の人間を認識する場合、特に親しい人の場合には、得られる情報が多くなり、完全情報に近づくため、想像上の疑似人格と実際の人格の間の乖離は次第に埋まっていきます。ただし、どれほど親しくても完全情報は得られないので、その両者が完全に一致することはありません。

また実在はしていてもタレントなどは、メディアを通じてのみ彼らを認識できる大半の人々にとっては、アニメや漫画のキャラクターとほとんど変わらないと言えるのではないでしょうか。

人間の社会生活において他者の思考や行動の理解や予想は極めて重要なので、それらの予想のために、個人に関する情報から思考や行動パターンを導きだす必要があるだろうと思います。それらの断片的な情報から導き出される思考や行動のパターンの束を統合するために、人格という仮想の統合体が必要なのでしょう。

人は、キャラクターという断片的情報の寄せ集めにも人格を見いだし、さらにそのキャラクターの思考や行動パターンを想定し、そのキャラクターならばある状況下でどのように思考し行動するかを自然と予測します。キャラクターは、ある作者が行った様々な描写の断片そのものですので、そのような人格の想定や思考や行動の予測は完全に無意味ですが、人間はそれら断片的な情報の束を一つの人格の下に統合し、「飛影はそんなこと言わない」という感じで、その思考や行動パターンを予測せずにはいられないのでしょう。

1000アクセス以下限定初音ミク曲

私もそれほど熱心にVocaloid楽曲をチェックしているわけではないのですが、たまには埋もれた良作を掘り当てることもあります。アクセス数が低くても良い曲は沢山あるので、掘り出す人が増えると良いですね。




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先ずは先日一度ご紹介したanimebrassさんの「雪に、遠く」です。これほど良い曲なのに1000アクセス以下というのは、ちょっと埋もれているにも程があると思います。



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唱歌のような懐かしい雰囲気の曲です。メロディーも良いですが、冒頭のピアノがとても良いです。



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トゥルララPによる初音ミクスキャットを使ったイージーリスニング的な連作「トゥルルララ」シリーズの中では、私はこの「星に願いを…」がお気に入りです。楽しげで爽やかなピアノに乗った透明感のあるスキャットが気持ち良いです。



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名曲「カドルヴェイン」を作ったケトラP お薦めのテト曲が、手とPの「chocolat chaud」です。爽やかな電子ポップなのですが、メロディーの凝り具合や微妙に不穏な感じを入れているとこなど一捻りしている曲です。



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「Loop, Endless Loop」というシンプルなフレーズの繰り返しで構成されたミニマルな電子ポップスですが、このフレーズが非常に耳触りが良く、聴いていて気持ちがよいです。



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「I love you, I want you, I need you」というシンプルなフレーズをリフレインさせて構成された爆音Pのこの曲は、サンバのテイストが仄かに入った爽やかなハウスナンバーになっています。

日本インディーポップやロック好きはNapsterを使わない手はない

サービス開始当時は洋楽ばかりで邦楽がかなり手薄だった聴き放題型音楽配信サービス Napster ですが、東芝EMI残響レコードのアーティストの音源を聴けるようになり、邦楽も非常に充実してきました。また、Napsterインディーズ盤がかなり充実していますし、坂本真綾Roundtable feat. Nino や牧野由依などアニメ関連も充実しています。膨大な数の音源聴き放題なので、探せば自分が気に入る音楽見つけ放題なので、本当に音楽好きには神のようなサービスだと思います。

というわけで、最近私はこんなアーティストの曲を聴いています。


奥井亜紀「大樹」


奥井亜紀の名曲中の名曲「大樹」のセルフカバーです。奥井亜紀は歌はお世辞にも上手いとは言えませんが、得も言われぬ凄みがあると思います。ちなみにオリジナルバージョンは、このバージョンより数段凄いです。


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vividblaze 「History

http://www.myspace.com/vividblaze

ジャズやラウンジなどを取り入れたお洒落ユニットvividblaze の冨田恵一アレンジかと思わせる凝りに凝ったジャズ的なアレンジの曲です。



3nd 「clockworker」

http://www.myspace.com/3nindesita

残響レコード所属のインストポストロックバンド3ndの「clockworker」は、印象的なギターのリフで引っ張る曲です。インストですが、メロディーがよいし、演奏も曲構成も凝っているので、最後までグイグイ聴かせてくれます。



Urchin Farm 「存在音」

http://www.myspace.com/urchinfarm


ロディアスでポップなロックバンドUrchin Farm の「存在音」は、ダンスビートも取り入れた疾走感あふれるリズムに乗せ、キャッチーなメロディーを載せたロックナンバーになっています。オリコントップ10に入っても全くおかしくないほど、メジャー感のある曲になっています。



Mellowhead feat. 佐野元春「Better Days」

http://www.mellowhead.com/new_release/daydream_weaver/index.html


プレイグス深沼元昭のソロユニットMellowhead佐野元春をヴォーカルに呼んだ「Better Days」は、疾走感あふれるリズムとギターが印象的なギターロックナンバーですが、ロック的な生々しさを剥ぎ取った細部まで作り込まれたサウンド佐野元春による温度低めのヴォーカルが、インテリジェントなポップ感を醸し出しています。この曲が収録されているアルバム『Daydream weaver』は、非常に完成度の高い傑作になっています。



Base Ball Bear 「image club」

ポストナンバーガールの文系ロックバンドの代表格であるBase Ball Bear の「image club」は、ナンバーガールを思わせる鋭角的ディストーションギターを全面に押し出したサウンドながら、BBBらしいキャッチーさも残っており、ロックのダイナミズムとポップスの聴きやすさが良い感じのバランスを取っている曲だと思います。「神々Looks You」のもう一曲のカップリング「Boys May Cray」も良い曲です。



しゃかりきコロンブス「全然OK! の世界」

http://www.myspace.com/syakariki


渋谷系バンドしゃかりきコロンブスは「全然OK! の世界」ブレイクビーツにダブ的な音像、ゆるいラップなど90年代渋谷系音楽のエッセンスを煮詰めたような曲になっています。



畠山美由紀「Don't Know Why」

CCCDで発売された畠山美由紀のカバーアルバム『Fragile』に収められている「Don't Know Why」は、ノラ・ジョーンズのさらっとしたヴォーカルと比べるとかなり粘っこい歌になっていますが、これはこれで味があって良いです。

全盛期松田聖子は凄かった

ニコニコ動画松田聖子の動画を見ていたのですが、余りの凄さにマジビビリました。その完璧なまでのかわいさもそうですが、歌が無茶苦茶上手く、上手いだけでなく表現力も圧倒的で、これが不世出の伝説のアイドルの実力かと感服しました。

松田聖子の動画は、コメントも面白いです。良い歳をしたおっさんたちが、松田聖子に萌え狂っている様を見ることが出来ます。「底なし聖子沼入り口」という凄いタグの付いた「青い珊瑚礁」の動画は、コメントもこんな感じで面白すぎます。

これ以上はムリ動画へようこそ!
あれ?アニメチャンネルに来たのかな?
3次元がアニメを越えた瞬間
俺の可愛さ耐性能力を限界をはるかに超えている
なんか無性に走りたくなってきた
もう発狂するしかない!
これ以上の可愛さは無理だ 無理にもほどがある 完全に無理 とことん無理 微塵も無理 理無ですね 絶対無理保証付き 妄想ですら無理 可能でも無理 リトゥーガー級に無理
どうしてこんなに可愛いのか、科学的にも証明できんだろ 聖子の可愛さは証明いらぬ、宇宙の原理である
宇宙一の歌うお姫様
女の子の可愛さの最高到達点=聖子(未来永劫更新女子なし!)


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キラッ☆が見れます。



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アイドルポップス史に燦然と輝く名曲です。


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2008年のニコマス10選

今さらも良いところですが、2008年に公開されたニコマス動画で、私が気に入った動画を選んで見ました。


しちやんP 「アイドルマスター 伊織×走る」

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以前このブログでもご紹介したことがありますが、しちやんP がeufoniusriyaが歌うKey Sounds Labelの「走る」という曲で、虹色の光あふれる動画を作っていました。ハレーションを起こすほど強い光が、神秘的な曲に良く合っていると思います。



おっぺけP 「MADアイドルマスター 千早&Friends 今夜は青春」

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おっぺけP が、「今夜は青春 Tonight is What it Means to be Young」を使って作ったこの動画は、ダンス編集系動画の最高峰と言える作品だと思います。極めて早いカット割りにもかかわらず、ダンスがぶつ切りに見えず、最初から最後までの全体の流れが一貫しているというのはかなり尋常でない編集技術が駆使されていると思います。ラストの盛り上がりも凄いです。ダンスPV で今後この作品を越える作品が現れるのか心配になるほど、技術的に高度な作品だと思います。



魔汁P 「アイドルマスター FO(U)R  千早 春香 やよい」

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魔汁P がアイマスの「FO(U)R」を使って作ったこの動画は、765コマンドで抜いたキャラクターを3D ステージ上で躍らせるという七夕革命以降流行の手法を使って作られた作品です。この動画は、編集が非常に丁寧で、キャラクターのかわいらしさを堪能できるつくりになっていると思います。曲最後の四つ打ちリズムとシンセのループに合わせたリピート演出が非常に気持ちよいです。また、明度と彩度高めの画面が、キャラクターのかわいらしさを引き立てていると思います。



てってってーP 「星井美希 アンドロメダ

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てってってーP がaiko の「アンドロメダ」を使って作ったこの動画は、星井美希というキャラクターを魅力的に見せることに特化した作品です。膨大な作業量を厭わずリップシンクを徹底させたこともそうですが、ロング、バストアップ、クロースアップ、超クロースアップの使い分けやキャラクターの画面配置、フォーカス調整など、細部まで行き届いた緻密な編集が、てってってーP がこの動画に注いだ情熱の熱さを物語っていると思います。凄い作品だと思います。



itachiP 「アイドルマスター×Perfume  “Puppy love” 伊織・雪歩・美希」

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itachiPというと緻密な編集が光る名作「メリー」を選ぶべきかもしれませんが、個人的にはPerfume の「Puppy Love」を使ったこの作品も大好きです。この作品はシンプルなダンスPVなのですが、ダンスシンクロが非常に素晴らしいと思います。私はこの作品を繰り返し見ることで、音の中の目立つ要素とキャラクターの振りや動きを合わせるシンクロ技術の奥深さを感じることができました。



orgoneP 「iDOLM@STER feat. AZUSA 『LIFE2008』」

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orgoneP が、Mondo Grosso の「Life」を使って作ったこの動画は、キャラクターの肌色部分を抜いて、空や海などの写真に溶け合わすという珍しい手法を使った作品です。青い空や海が画面いっぱいに広がっているので非常に清涼感があります。南国の暑い日差しと海の涼しさ、最後には夕暮れ時の寂寥感まで感じさせる爽快感あふれる作品だと思います。



わかむらP 「アイドルマスター 春香 SUPER MUSIC M@KER PV風」

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ニコマスの頂点に君臨するわかむらP が、七夕革命の後に公開した作品が鈴木亜美の「SUPER MUSIC M@KER」を使って作られたこの作品です。この作品は、仮想3Dステージを作り、その中でカメラを縦横無尽に動かして作られており、まるで本物のPV のような大胆なカメラ移動や素早いカット割りに驚愕させられました。まさに七夕革命以降を象徴するような歴史的一作だと思います。



moguP 「アイドルマスター やよいのおそばやさん」

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moguP がアンジェラ・アキの「おしながき〜コニシのおそばやさん〜」を使って作ったこの動画は、アンビエント的な音楽と良く合う落ち着いた雰囲気の作品になっています。動画はシンプルなダンスによって構成されているのですが、曲の雰囲気にぴったり合うのが不思議です。おそらく画面の色調と文字の書体のせいだと思うのですが、不思議な魅力のある作品だと思います。



TPTP 「アイドルマスター De De Mouse / east end girl」

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TPTP がDe De Mouse の「East End Girl」を使って作ったこの動画は、派手な色調と半透明による素材の重ね合わせによるサイケデリックな作品になっています。とかちの衣装が東南アジアっぽくて、鮮やかな色彩と曲の雰囲気によく合っていると思います。個人的には、De De Mouse の存在をこの動画で知ったということで、大変感謝しています。



かよーP 「アイドルマスター ハギワラユキホ × クロニック・ラブ」

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かよーP が中谷美紀の「クロニック・ラブ」を使って作ったこの動画は、過剰なほど様々な画面効果をつぎ込んだ作品です。詰め込みすぎて全体の構成や印象が散漫だとか、解像度が低いの見栄えが悪いなど詰めが甘い作品ではあると思いますが、詰めの甘さを補って余りあるほどの魅力と見所にあふれた作品だと思います。個人的には、ゆりしー大解凍の後雪歩が人差し指で電波に触れるカットが非常に気に入っています。



2008年は七夕革命でニコマスPVの質が別次元で上がった年でした。私が上で選んだ作品の中にも、単なる二次創作というよりは、アウラをまとった作品だと言っても良いものが含まれているように思います。今年も名作が続々と誕生していますし、ニコマスがいったいどこまで行けるのか、今年も目が離せないと思います。

もそもそP 「星が弧を描くように」

最近ヘヴィーローテーションしているのは、もそもそPの「星が弧を描くように」です。ゆったりしたリズムのこの曲は、メロディーや歌詞が素晴らしく、じわじわと滲みてくる味わい深い曲になっています。また、おそらくエフェクトでつけたであろうゆらぎのあるテトの平板な歌が、この曲の寂寥感をより一層増していると思います。これは人間にはなかなか出せない感じで、ヴォーカロイドならではの歌の良さが出ていると思います。


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パワーポップとギターポップ

惜しくも解散してしまったアメリカのインディーロックThe Format の「She Doesn't Get It」は、無茶苦茶メロディーがキャッチーなギターポップです。



イギリスのパワーポップバンドFarrah の「Fear Of Flying」は、これまた無茶苦茶メロディーがキャッチーで、解放感あるギターポップナンバーです。男女ツインヴォーカルというところも良いです。


http://www.myspace.com/farrah


珍しくニコニコ動画でプロモーションをしている日本のギターポップバンドKOROPOCK の「dear, dear」は、ヘタウマでゆるいギターポップナンバーになっています。こういうゆるいギターポップを聴くと甘酸っぱい気持ちになります。


http://www.myspace.com/koropock


Cut Out and Keep

Cut Out and Keep