文化

「ピュア・ハーツアート展〜いぶき〜」

少し前になりますが、仙台のメディアテークで、知的障害者による芸術祭「ピュア・ハーツアート展〜いぶき〜」が開かれていたので、見に来ました。この展覧会では、年齢問わず、障害者による絵画や書道、写真、陶芸などの様々な作品が展示されていました。障…

雑誌は不振、書店は苦境 2006出版界この1年

出版科学研究所によると、1〜10月の推定販売額は約1兆8038億円で前年同期に比べ2.1%下がっている。内訳は、雑誌が約1兆45億円と4.7%減で、10年連続の前年割れが必至だ。これに対して書籍は7993億円と1.4%増。「ダ・ヴィンチ・…

【小田嶋隆氏インタビュー】テレビ断末魔の悲鳴を聞いているみたいですよね / 後編

――ネットの普及も関係しているんでしょうが、いわゆる「文章芸」みたいなものが求められなくなっている気がするんですよね、活字の側からも読者の側からも。小田嶋氏■雑誌自体が何かの宣伝媒体みたいになってきている感じはありますよね。いろんなものがあら…

太田克史(講談社BOX編集長)インタビュー

太田: 今、僕が編集者として思っているのは、渡辺さんの『「ひらきこもり」のすすめ』にもあるとおり、自分のことを面白いと認めてくれる人は世界中にいる、と、信じようってことです。逆を言うと、世界中にある才能を、僕は編集者として取り扱ってもいいん…

小田嶋隆氏インタビュー】テレビ断末魔の悲鳴を聞いているみたいですよね / 前編

小田嶋氏■『読売ウィークリー』はわりとタブーのない雑誌で、ジャニーズのタレントなんかもけっこう取り上げていますけど、編集部から「これはちょっと」といわれたことはほとんどないですね。 クレームの入りやすい書き手のようなイメージがあるみたいです…

夕張市立美術館の経費

美術館:心配される収蔵品の行く末 北海道夕張市 夕張市立美術館の閉館を前に整理が進む収蔵品=昨年12月、吉田競写す 北海道夕張市の財政再建団体移行に伴い、3月末で閉館する市立美術館の収蔵品の行く末が心配されている。倉庫に保管するだけでは作品が…

オリコン訴訟続報

先日ご紹介した件ですが、関係者も個々に意見表明を行うなど、徐々に事態が明らかになりつつあります。 オリコン「『ライター烏賀陽弘道氏への提訴』について」 烏賀陽弘道「オリコン訴訟についての記事インデックス」 株式会社インフォバーン「(株)オリコ…

エイミー・マンとクリスマス

One More Drifter in the Snowアーティスト: Aimee Mann出版社/メーカー: Superego Records発売日: 2006/10/24メディア: CDこの商品を含むブログ (7件) を見るもうすぐクリスマスということで、クリスマスアルバムを聴いています。今年は、あのエイミー・マ…

オリコンが、フリーのライターに高額訴訟を起こす。

チャート集計でおなじみのオリコンが、雑誌記事でオリコン社に不利なコメントをしたフリーのライターである烏賀陽弘道さんに高額訴訟を起こすというとんでもない蛮行に出たそうです。まだ、マスメディアには記事が出ていないようですが(というか、ジャニー…

エイブル・アート

そこで、私たちは障害のある人が生みだすアートを「エイブル・アート(可能性の芸術)」と新しく名づけ、それをきちんと評価し、精神的な活動に価値を与える活動をはじめました。(中略)「エイブル・アート・ムーブメント」は、人間の可能性に挑戦する創造…

巨星墜つ

漫画家の石川賢氏死去 「ゲッターロボ」「魔獣戦線」描いた作品のほとんどは未完、想像を絶する巨大な風呂敷を広げ、読者を置き去りにして、訳が分からないままいきなり尻切れトンボで作品を終わらすことで名高い石川賢氏が亡くなってしまったそうです。やっ…

NTT インターコミュニケーション・センター(ICC)

この日は、初台のオペラシティーにあるICC に行ってきました。ICC は、NTT が主催する美術館です。ICC が扱うのは、インタラクティブ・アートです。技術的に最先端の美術作品に触れられるICC は、かなり貴重な場所だと思います。ICC では、オープン・スペー…

資生堂ギャラリーと経費

企業文化部課長故西村彰:例えお金を取ったとしても、普通の美術館でも企画展だと入場料は総経費の1割くらいですよね。岡部:いろいろあって、企業や私立の美術館、個人美術館などで、50%ぐらいまでいくところもあります。経営の仕方にもよりますが、公立は…

服部正『アウトサイダー・アート』光文社新書

アウトサイダー・アート (光文社新書)作者: 服部正出版社/メーカー: 光文社発売日: 2003/09/17メディア: 新書購入: 4人 クリック: 69回この商品を含むブログ (54件) を見るメインストリームの美術界とは無関係なところで制作されたアウトサイダー・アートを…

定禅寺ジャズフェスティバル

仙台の中心を走る大通りである定禅寺通りを中心として、9月9日と9月10日に開催された定禅寺ストリートジャズフェスティバルに行って来ました。このフェスティバルでは、路上や公園に無数のステージが据えられ、そこでジャズやフュージョン、アフリカン…

「吉原治良展」

戦前から戦後にかけて活躍した、宮城県美術館で開催されている吉原治良の生誕100年記念展覧会を見てきました。彼は、戦前は、後期印象派以降のヨーロッパ絵画の流行をそのまま追ったような絵画を描いていましたが、戦後に大化けして、立派な画家になった…

森美術館「アフリカ・リミックス」

六本木ヒルズの展望界にある森美術館の「アフリカ・リミックス」を見てきました。この展覧会は、アフリカの現代美術を紹介するもので、世界中で巡回しているようです。アフリカは、植民地化などでヨーロッパに対して、複雑な姿勢を取らざるを得ないと言うと…

束芋展「ヨロヨロン」(原美術館)

品川の原美術館の束芋展に行ってきました。原美術館は、奥まった路地にある現代美術館です。非常に目立たないところにあるのですが、お客さんは沢山来訪していました。やはり、マイナー文化の存在には、大きな市場が必要であることを実感します。束芋さんは…

富野監督の相変わらずの屈折ぶり

Wrong About Japan: A Father's Journey with His Son作者: Peter Carey出版社/メーカー: Knopf発売日: 2005/01/31メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (8件) を見る Boxmanさんの紹介 子犬さんによる富野さんインタビューの箇所の翻訳 それにしても…

舞台役者さんは、とても大変な仕事だと思います。

今日は、Theater in Pumpenhaus (プンペンハウス劇場)という郊外にある小さな劇場で、演劇を見てきました。私はおよそ演劇など見たことがないのですが、一般13ユーロ、学生9ユーロと、こちらでは大変安く演劇が見られるということで、帰る前に一度くらい…