美術

山本タカト展覧会

ゴタンダソニックで行われた山本タカト展に行きました。会場は、川沿いにある奥まった地味な場所にありました。会場には、山本タカトの版画(?) が数十点並んでいました。入り口の広いスペースにあった最近の作品は、黒い背景に、引きちぎられた筋肉や血管が…

「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」

国立西洋美術館で、デンマークの画家ヴィルヘルム・ハンマースホイの展覧会を見ました。この人は、19世紀末から20世紀はじめに活躍した人ですが、私はこの人のことを今回の展覧会で知りました。この人の絵の特徴は、絵に人気がないことと、動きがないことと…

「装苑」を買い、sasakisanのカメラを見る。

パルコの地下にあるリブロに行き、洋書を眺めてきました。「RAW VISION」があるかと思ったらありませんでした。昔は置いてあったのですが。美術雑誌は、以前と比べると大分減った気はしました。また、同じフロアで古本市がやっていたので、「装苑」の1954年8…

ジョン・エヴァレット・ミレイ展

渋谷のBunkamuraミュージアムで開催されたジョン・エヴァレット・ミレイ展に行って来ました。私は、余りに有名な「オフィーリア」以外の彼の絵はほとんど見たことがなかったので、非常によい機会でした。全体を見た印象としては、この人はラファエロ前派時代…

『Singular Visions アウトサイダー・アートの極致』

「三月書房」さんのブログで、ギャルリー宮脇の『Singular Visions アウトサイダー・アートの極致』という本が紹介されていました。 Singular visions―アウトサイダー・アートの極致作者: 宮脇豊出版社/メーカー: ギャルリー宮脇発売日: 2008/06メディア: 単…

ジェシカ・ユー監督 『非現実の王国 ヘンリー・ダーガーの謎』

桜井薬局セントラルホールで『非現実の王国 ヘンリー・ダーガーの謎』を見てきました。この映画館を訪れるのははじめてだったのですが、大きなスクリーンが一つだけあるという昔ながらの映画館という感じでした。街の真ん中にある映画館は、もうここだけなの…

『世界のサブカルチャー』で紹介されたアーティストのリンク集

「*mohri++」さんで、『世界のサブカルチャー』で紹介されたアーティストのリンク集を作っていました。これは超便利です。 「アートはぼくらの手の中 または『世界のサブカルチャー』で紹介されたアーティストへのリンク集」 世界のサブカルチャー (NT2X)作…

『非現実の王国で』公開

アメリカで作られたヘンリー・ダーガーのドキュメンタリー映画『非現実の王国で』が、ようやく日本で公開されたそうです。時期はまだ分かりませんが、仙台でも「桜井薬局セントラルホール」で4月26日から公開されます。また、高山宏氏が『アウトサイダー…

陶芸虹の泉

三重県飯南郡飯高町に陶芸家の東健次氏が、1978年から30年間作り続けている巨大な陶芸作品があるそうです。この作品は、庭園に近いような広さの空間を東さんの陶芸作品で埋め尽くすというものらしいです。写真を見る限り、造形にしろ構想にしろ奇妙奇…

『グロテスクの部屋』に出てくる作品たち

原研二の『グロテスクの部屋』作品社、1996年は、マニエリスムの時代のグロッタや幾何学庭園、驚異の部屋を紹介した名著ですが、この本の中に出てきた作品を挙げてみます。 第1章 生成の暗室グロッタ・グランデ ヘルメテイズムの洞窟 『変身物語』 『巨人ゴ…

東逸子作品リスト

シマリスさんが、イラストレーターの東逸子さんの作品リストを作っています。東逸子といえば、彫りの深い端正な顔立ちの少女を描かせたら右に出る者がないという方です。「東逸子 作品目録」 APHELION(アフェリオン)作者: 東逸子出版社/メーカー: NTT出版発…

M.I.A. が語るアートの世界

評判からすると00年代最重要アーティストの一人ということになるであろうスリランカ出身のM.I.A. ですが、彼女は元々音楽ではなく、美術家として成功した人でもあります。そのため、「bounce」のインタビューで、こんなことを言っていました。 「いままで…

日本美術市場の規模と特質

日本の美術市場について軽くググって見ました。 公式な統計などないのですが、1987年以前の日本の美術市場(1年間の売買額)はおよそ2千億円程度と想像されています。それが1987年から突然毎年倍増の勢いで増え、1990年のピーク時には、1兆5…

『アール・ブリュットの色彩』2007年11月9日〜12月16日

京都のギャルリー宮脇で、「アール・ブリュットの色彩」という展覧会が、11月9日から12月16日まで開かれるそうです。(「アウトサイダーズ・アートコラム」経由) 欧米のアウトサイダー・アーティスト約20作家による70点以上を展覧。近日、出品作家情報をア…

「Raw Vision」を訳したい。

「Plato」さんで、英語の美術雑誌を翻訳しようという話が出ていましたが、面白そうだなあと思います。その際、商業雑誌だと著作権はどうするのかが問題になると思いますが、この問題がクリアできるなら、私も「Raw Vision」などの美術雑誌をを翻訳したいなあ…

Glamorous Area 「私のリトルナース展」

様々な個人作家の作品を扱う、仙台で異彩を放つ芸術系セレクトショップ「グラマラス・エリア」さんで、「私のリトルナース展」が開かれています。この展覧会では、色々な作家さんが、リトルナースをテーマにして作った作品が展示されていました。しかし、ギ…

ギャラリー杜間道 「青木画廊と内外幻想レアリズム展」

仙台メディアテークの隣にあるギャラリー杜間道で「青木画廊と内外幻想レアリズム展」がやっていたので、見に行ってきました。幻想系画家を扱う東京の青木画廊の作家を集めた展覧会ということで、シュールで非現実的な絵画が並んでいました。今回の展覧会で…

なぜ、作品を雑誌掲載にするのに掲載料払うの?

2ch の芸術デザイン板に、「なぜ、作品を雑誌掲載にするのに掲載料払うの?」というスレがありました。このスレは、美術雑誌や美術名鑑に作品を掲載させるべく出版社の営業が手当たり次第に営業をかけ、1頁につき20万円などの高額な掲載料を取るという詐…

木村泰司氏のプロフィール

「漫棚通信」さんで、木村泰司氏が怪しすぎるという話が出ていました。この人は、著書の『名画の言い分』という本が話題になっているようで、私も色々なところで見かけて胡散臭さを感じていました。というわけで、少し調べてみました。先ず、彼のプロフィー…

アートNPO の経済状況

大分前の記事ですが「吐息の日々〜労働日誌〜」さんで、日経のアートNPO に関する記事が紹介されていました。文化庁の支援により、アートNPOリンクが、2006年9月の状況を調査をしたそうです。元記事がネット上にないので、孫引きで失礼します。 調査結…

アウトサイダーアートについてググってみることの重要性

paint/note さんというブログで、ヘンリー・ダーガーに関する日記がありました。(「かへる日記」経由)ありがちなことですが、どうも基本的な部分で誤解があるようです。 そもそもアウトサイダー・アート、あるいはアール・ブリュットの定義が状況的に言っ…

村上隆 『芸術起業論』

高名な美術家の村上隆さんの『芸術起業論』という本を読みました。この本は、アート業界で成功するためには何が必要かを説明することを目的とした本です。その意味では表題通り、経済行為としての芸術についての本なのですが、同時に現代美術とは何かについ…

アウトサイダー・アート、アール・ブリュットの論文

私の印象では、アウトサイダー・アートに関して日本語で読める文章は、主観的で短い文章が多いように思います。しかし、もしアウトサイダー・アートやアール・ブリュットについて、より深く理解した場合には、過去の研究成果を踏まえながら、地道に成果を積…

アウトサイダー・アートとお金

映画でも、音楽でも何でもそうですが、表現が社会的にどのように位置づけられ、機能するかということを考えた場合、どうしても表現を成り立たせる基礎について考えなければならなくなると思います。要するに、市場、産業というお金の問題を考えざるをえない…

アウトサイダーアートは、頭のおかしい人の美術ではない

ダーガーをはじめとしたアウトサイダーアートが最近アングラの世界から表に出てきているような気がして、自分の中では、蛭子さんのマンガが人間全体の美意識になりつつあるのかとかんじて、最近怖くかんじていてB面の方にそんなことをつらつら書いていました…

アウトサイダーアートについて徒然

昨日、アウトサイダーアートについての記事をクリップした際に、簡単な私感を加えたところ、思いがけず反応を頂きました。そのため、浅学ながら、再び私感を書くことをもって、返答させていただきたいと思います。 >ngmkzさん 「生(き)の芸術=Art Brut≒O…

アウトサイダーアートに関する記事のクリップ

最近、ヘンリー・ダーガーの展覧会があったようで、あちこらこちらで、ヘンリー・ダーガーやアウトサイダーアートに関するブログ記事を見かけるので、クリップしておきます。 「ダーガーだからこそ女の子をまもります!」(S kill to pay the \.)ダーガーは…

Diviantart の凄い奴ら

相変わらず、Diviantart で色々な人々の作品を見て回っているのですが、凄く面白いです。これを見ると、才能や技術のある人は、いくらでもいるんだと思わされます。とはいうものの、さすがにずば抜けて凄い人は、なかなかいないわけですが、かなり凄い人を見…

deviantART

deviantART というサイトがあり、そこでは、数多くのアーティストの写真や絵を見ることができます。私が気に入ったのは、次のような作品です。 Bellz という人の、19世紀末の大衆聖画像とピエール&ジルの写真にアンディー・ウォーホールを足したような「N…

第28回一坪展グラフィックアート部門

若手の登竜門である一坪展のグラフィックアート部門の展覧会が4月9日から27日まで、東京銀座のギャラリー「ガーディアン・ガーデン」で行われるそうです。二次審査には、10人のアーティストが進み、その中には宮城教育大学大学院の増子博子さんも含ま…